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Chapter XII — Journal

川辺からの
手紙

観察した瞬間、感じたこと、発見した美しさ。川辺から届く、季節の記録。

雨の川辺の柳の情景
冬 2026

2026年1月17日

冬の川辺にて

朝、川辺に立った。枯れた柳の枝が、白い空の前で繊細な線画のように見える。葉がないからこそ、その構造の美しさが際立つ。川の流れはゆっくりで、透明で、川底の石まで見える。誰もいない。水と風と私だけだ。

こういう日の空気は特別だ。冷たく、澄んでいて、遠くの音までよく聞こえる。春の賑やかさとは全く違う、静かで内省的な川辺の表情。柳は何も言わないが、その沈黙が饒舌だ。

冬枯れの柳川
秋 2025

2025年11月03日

黄金色の告別

柳が黄色くなる。それは秋の最初のサインだ。緑から黄へのグラデーションは、数日のうちに完成する。黄色い葉が風に揺れるたびに、いくつかが川に落ちる。水面を流れていく葉を追いかけるように、目が川下へ向く。

ある意味では、秋の柳川は最も詩的だ。過ぎ去るものへの愛おしさが、景観全体に漂っている。「もののあわれ」という言葉が、ここでは具体的な形を取る。

春 2025

2025年03月28日

芽吹きの朝

朝日の中、柳に最初の芽が出ていた。小さな黄緑色の芽が、枝の先々に付いている。数日前まで全く気配がなかったのに、今朝は確かにある。自然の変化は、気がついたときには始まっている。

春の柳の芽吹き